誓約付き!?期間限定の同居生活~不仲なはずの狼系ドクターは、義妹を寵愛する
「先生の子供がお腹に・・・7週目だって言われまして」
「まさか・・・君の誕生日のお祝いだって、2人で帰った時か?」
「はい・・・あの夜です」
「そうか・・・それでどうしたい?」
「産みたいです!せっかく私のお腹に宿った子ですし、先生のこと、前から好きだったから」
「そうか・・・だが、結婚出来るかどうか・・・」
「もちろん、先生の立場もある事は分かってます。それでも、私、1人ででも育てたいんです」
「1人で育てる。その覚悟はあるんだね?」
「はい、決して先生との子供とは口外しません。ただ、この子を産みたいのと、医師の仕事も続けたいんです」
「・・・君の本心と覚悟はよく分かった。男としての責任は果たさないとな」
「相談して良かった・・・分かっていただけて嬉しいです」
「大丈夫。俺が責任を持って、君が幸せになるようにするよ」
「はい、お願いします」
2人は隠れていた私に気づかず、去って行った。

先生が浮気していた・・・それも、子供までも・・・
私は、あまりのショックでその場から動けず、震えが止まらなかった。

7週目・・・入籍前に他の女性と・・・
1度の過ちなら、黙っていたら分からない・・・そう思ったの?
でも・・・子供が出来た・・・
先生はドクターだ。彼女の意思があれば、授かった子供の命を大切にする。
そしてその彼女は、産む覚悟をしている・・・

他の女性との子供がいるのに、何食わぬ顔して、私と結婚生活を共にするの?
2人の会話に、頭の中と心の整理ができず、潰れそうになる。

私以外を愛さない・・・恋愛音痴の私には殺し文句だ。
何も知らずに、何の疑いもなく、結婚式で大泣きして・・・
他の女性を抱いた手で、唇で、体で・・・『愛してる』って、体を重ねていたんだ・・・

家に帰っても、食欲も無く、シャワーを浴びた後、今は衣装部屋になった、私の部屋のベッドに潜り込んだ。

いつも寝ていたベッドは、こんなにも寝心地が悪いなんて・・・
先生の温もりを、もう感じることは出来ない・・・
もう、ヤダ・・・
< 118 / 158 >

この作品をシェア

pagetop