誓約付き!?期間限定の同居生活~不仲なはずの狼系ドクターは、義妹を寵愛する
私は電源を切って、部屋で横になっていると、1階から声が聞こえてきた。
この声は・・・富城さんと・・・天真先生・・・

「何しにきたんだ?殴られに来たのか?」
「美来を迎えに来た」
「神の誓いに背いて、私の娘を泣かす奴に、会わすわけにはいかないよ。私が冷静なうちに帰れ」
「俺は泣かすようなことはしていない」
「美来ちゃんは、ごはんも喉に通らないくらいの状態なんだ。目を真っ赤にして・・・どんなに辛い思いをさせたんだ?話によっては、出入り禁止だ」
「父さん、俺の話も聞けよ。美来の誤解を解きに来たんだ。話をさせてくれ」
「その言葉、本当だな?」
「息子を信じろよ。俺は美来を心から愛してる」
「・・・分かった。でも、美来ちゃんが話をするのを嫌がったら、今日は帰れよ」
「悪いけど、美来の顔を見るまで、帰らないから」

会話が終わったあと、先生が階段を登って来る足音がする。
そして、足跡はドアの前で止まった。
「美来、ドアを開けて」
「嫌です」
「いいよ。俺は、美来の誤解を解くまで、ここで待つから」

先生に会いたくて、ドアに手を伸ばしたけど、ふと、2人の会話を思い出して、その手を下ろし、ベッドに潜った。
彼女を幸せにする選択を聞いた私に、何処まで誤魔化すの・・・
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