誓約付き!?期間限定の同居生活~不仲なはずの狼系ドクターは、義妹を寵愛する
先生は、急にドタバタしだした。
「何か欲しい物ないか?」
「季節の変わり目は寒暖差に気をつけて、体冷やすなよ」
「重たい物は持つな。疲れたらゆっくり休め」
「先生、まだ、診察してみないと・・・それに、妊娠は病気じゃ無いですから。気分が悪くなれば言いますし、ゆっくり休みますから」
「あ、あぁ、そうだな・・・患者さんのご家族の気持ちが分かるよ。大切な人を思う気持ちが」
「明日は1人で大丈夫ですよ。後で報告します」
「いや、一緒に聞きたい。俺から杉本先生に、診療時間が終わったら、診てもらえるように頼んでおくよ」
心配そうにする先生を見ると、私しか知らない姿に、凄く嬉しくなる。

翌日、外来の患者さんの診察が終わった後、天真先生も診察室に来て、私も診察してもらった。
「あのぉー、天真先生。とても仕事しにくいのよねぇ」
「今は、富城美来の夫として来ていますので、お気になさらず」
「天真先生の緊張が、藤里さんより痛いくらいの圧なのよ」
「すみません。どうしても一緒に聞きたいって言うので・・・」

診察が終わり、2人で杉本先生と向かい合って座った。
杉本先生は天真先生の顔を見て、ニコッと笑い、
「ここに来た頃を思い出すわぁ・・・あの天真先生が、もうお父さんになるのね」
と、画像を見せてくれた。
「お父さん・・・じゃあ、美来のお腹には本当に・・・」
「えぇ、妊娠5週目よ。これが・・・胎のうね」
天真先生を見ると、マジマジと画面を見て、目が潤んでいた。
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