誓約付き!?期間限定の同居生活~不仲なはずの狼系ドクターは、義妹を寵愛する
【誤解の先には、やっぱり溺愛~天真】
厚木君か・・・
厚木君は、白波院長の人生観に惹かれ、うちに来たと聞いたが・・・
白波が言ってた通りの好青年だな・・・
俺と美来がぶつかったあの日が、運命の始まりだった・・・
同じシチュエーション・・・
何か、嫌な予感がする・・・

ー それから3ヶ月後 ー

この3ヶ月は、カルフォルニア行きに向けて、宇河社長や院長、白波と現地に出張に行って、家を空けることも多かった。

日本に戻っても、通常の勤務に、打ち合わせで夜遅くなることが重なり、子供達だけじゃなく、美来ともゆっくり話も出来ていない。

金曜日か・・・明日の夜は、久々にゆっくり出来そうだ。
そう思って階段を降りると、2人の人影が見えた。
あれは・・・美来と厚木君・・・
何だ?どうして、人がいないところで・・・

「富城さん、すみません。無理言って」
「いいの。私も嬉しいから」
「ダメと分かっています。何度も諦めようとしました。でも、好きが溢れて・・・明日、直接会って話をします」
「きっと、あの人の性格だから、受け入れないと思う。でも、諦めずに言おうね。好きの気持ちは、壁なんて関係ないって」
「はい・・・」
「1つだけ確認するけど・・・子供がいてもいいのね?」
「はい、問題ありません」
「厚木さんの気持ち、しっかり受け止めたよ。じゃあ、明日・・・きっちり話をつけて、すっきりしようね」
「ありがとうございます」

2人は、お互い頷き、背を向け合って歩き出した。

美来が、浮気・・・
いや、浮気どころじゃ無い・・・
2人の会話を思い出して整理をすると、どう考えても、俺に離婚を切り出して、子供達を連れて、厚木君を選ぶということにしか・・・考えられない。

「・・・先生・・・天真先生?」
他のドクターに声をかけられ、我に返る。
「大丈夫ですか?顔色悪いですけど」
「あぁ、悪い。気分が悪くてね」
「ここのところ、先生に頼ってばかりでしたから、疲れが出たんですよ。今日は、早く帰って下さい。僕達で大丈夫ですから」
「じゃあ、頼んだよ」
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