誓約付き!?期間限定の同居生活~不仲なはずの狼系ドクターは、義妹を寵愛する
こんな事は初めてだったが・・・
美来と話さずにはいられない。
明日、2人揃って目の前にした時、俺は冷静でいられない。

早めに片付けて、今日は家に帰った。
「あれっ、先生、今日は早いですね」
「早かったら・・・何か困る事でもある?」
「いえ、そういうわけじゃないですが・・・ご飯の支度するので、2人のこと、お願いしますね」
美来は、何事もないように、いつものように振る舞う。

「俺はいらないよ。さっき食べたから」
本当は食べてないが、食欲も無く、嘘をついた。
「そうなんですね・・・分かりました」
子供達が好きなアニメの曲を口ずさみながら、料理を作り始めた。

来真と真美をあやしていると、『問題ありません』と厚木君が言った時の映像が頭に浮かぶ。

この2人を連れて・・・
そこまでして、厚木君への思いが強くなったのか?
何度か院内で、2人が楽しそうに話しているのを見たことはあった。
見ると、モヤモヤするが、でも、それは他のドクターでもある事で、見過ごしてきたが・・・

俺の事を理解してくれている。そう思っていて、美来に甘えていたせいなのか・・・
美来は、俺以外の男に、目もくれない。そう決めつけていた。
それは、信頼してたから。ただ、それは俺の奢りとも言える。

あれこれ駆け巡る思いを後悔しても、もう遅い。
子供達が寝静まるまで、平常心をギリギリで保ち、美来との会話を避けて、なんとか気持ちを抑えたが・・・

子供達を寝かせ、いつもなら美来に早く触れたくて、部屋に入るが、足取りが重くなる。
切り出すのを躊躇する。
だが、明日、厚木君と2人揃って話される方がキツイ。
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