誓約付き!?期間限定の同居生活~不仲なはずの狼系ドクターは、義妹を寵愛する
寝室に入ると、美来はベットに腰掛けていた。
「美来、聞きたいことがある」
「はい・・・そんなに怖い顔して・・・どうしました?」
「明日、俺に話があるんだろ?」
「明日、先生に?何の話ですか?」
とぼけて誤魔化す美来に、腹が立つというより、寂しさが溢れてきた。

「美来、俺は聞いたんだ。厚木君と美来が話している内容を」
「えっと・・・もしかして・・・今日の話・・・ですか?」
「あぁそうだ。だから、もう、誤魔化さなくていい」
「そうでしたか・・・」
美来は観念したのか、覚悟を決めた顔つきで俺と向き合った。

「実は・・・ぶつかった事をきっかけに、厚木さんに恋の相談をされまして・・・厚木さんの情熱に、つい私も熱くなって・・・」
「その相手が・・・美来だった。それで、美来も・・・俺が寂しい思いをさせたからか?」

込み上げるものが、怒りなのか悲しみなのか分からない。
複雑な心情に苦しくなる。
味わった事がない感情。
どこまで冷静でいられるだろうか・・・

「先生?何言ってるんですか?」
「厚木君の好きな人は、美来なんだろ?」
「どうして、そうなるんですか?違いますよ」
「子供がいてもいいか、聞いてただろ?」
「はい、子供がいますから」
「あの人の性格だから、受け入れないって俺のことだろ?」
「ん?先生は関係ないですけど?だって、厚木さんの好きな人って、うちの主任ですから」

その言葉を聞いて絶句していると、美来は不思議そうに首をかしげる。
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