誓約付き!?期間限定の同居生活~不仲なはずの狼系ドクターは、義妹を寵愛する
翌週、足取り重く、天真先生のマンションに着き、インターホンを鳴らすと、不機嫌な先生が迎えに来てくれた。

「お休み中にすみません・・・」
「迷子になるなよ」
「だ、大丈夫です!」
「・・・君の大丈夫は、あてにならない」
フッと笑って私の荷物を持つと、そのまま歩き出した。
この人と半年間・・・
やっぱり、一緒に住める自信が無い!

家の中に入ると、大きなリビングの本棚の中に、たくさん難しそうな本が並ぶ。
「部屋の説明は後でする。君の部屋は奥の広い部屋を使えばいい。手前が俺の部屋だ。間違っても、俺の部屋に入って来るなよ」
「そんなことしません!」
「どうだか・・・院内も迷う君なら、やりかねない」
く、悔しい!反論できない!

「それと、これをよく読むように」
天真先生は、リビングのテーブルの上に紙を広げた。
「いいか?この誓約書の内容を破ったら、出て行ってもらう」
紙には、大きく『誓約書』と書かれた後に、文章が書かれていた。

・冷蔵庫、冷凍庫は、真ん中から上段が私、下段が先生のスペース。ドリンクは名前を書く。

・住んでいる間は、共有スペースの掃除は私。

・共有スペースは、先生が優先に使用出来る。

・お風呂は、先生が優先。シフト表の勤務時間帯に入る。家に居る時は、確認すること。

・同居と義理の兄妹であることは、誰にも知られないようにすること。

・お互いのことは、干渉しない。

・男として好意を抱かない。

何?この最後・・・モテるからって、自惚れ過ぎでしょ?
『お互いに』とか『男女』とかなら、まだ分かるものの、『男』って私が先生にって、限定的だよね?
これが、1番守れる自信がある。

「分かりました。今日からお世話になります」
こうして、私の前途多難な、天真先生との半年間限定、制約付き同居生活が始まった。
< 19 / 158 >

この作品をシェア

pagetop