誓約付き!?期間限定の同居生活~不仲なはずの狼系ドクターは、義妹を寵愛する
それにしても、私の知ってる先生と病院で聞く先生とのギャップがある。
私は先生のことを全く知らない。
兄といえども、小さい頃から一緒に過ごしたわけでもないし・・・
今度、先輩達や看護師さん達に聞いてみよう。

それから、天真先生のことを知りたかったけど、誓約にあるように、先生との関係を知られちゃいけないのと、誤解されちゃ困るから、仲良くなった耳年増の看護師さん達に、
「白波先生と天真先生って、どんな方ですか?」
と聞くと、喜んで懇々と天真先生の話をしてくれた。

白波病院は、『患者さんに寄り添う。同じように同僚にも寄り添う』と院長の言葉の通り、個が持つプロフェッショナルな技術や知識を、ドクターや看護師さん、複数のコメディカル(医療専門職)の人達、そして私達事務スタッフが支え合いながら一丸となり、医療に注ぐという皆の意識が強い。

大学病院に負けず劣らずの研究室もあり、同じ志を持つ人格者は、研修を終えたあと、そのまま就職するドクターも多いらしい。

天真先生は、東光明(ひがしこうめい)大学医学部の出身だ。
学生時代から優秀だった天真先生は、東光明医科大学病院設立以来の逸材として、期待されていた。
天真先生の同期は特に、白波先生も含め、優秀な学生が集まり、「黄金時代」と言われたらしい。

卒業後の研修先には、富城さんが勤め、同期の白波先生もいる白波病院を選択。
研修医時代も頭角を現していた天真先生は、そのまま心臓外科医を目指して、就職することになった。

当初は、大学病院にと東光明の理事長に引き止められたけど、
『人命救助に勤務先の壁はあってはならない。必要であれば、何処にでも行く』
と白波病院の勤務医となった・・・らしい。
恐るべし、看護師さん達の情報網。
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