誓約付き!?期間限定の同居生活~不仲なはずの狼系ドクターは、義妹を寵愛する
【あなたへの膨れる想い】
今年は色々あったなぁ・・・
振り返れば、辛かった日々も、ずっと前のことのように思える。
あと10日もすれば、クリスマス。
ただ、院内では、溢れかえる受付のフロアが、診察が終わると静かになる光景は、毎日変わらない。
1階のコンビニに入ろうとした時、外が見える窓際の椅子に、スウェット姿で大学生くらいの男の子が座っていた。
その男の子は、少し体を揺らしながら、手を動かしている。
不思議に思って、近くに寄ると、膝の上にロールピアノを置いて、両手をふわりと柔らかく滑らせていた。
こんなのあるんだ・・・これって、本当に音が鳴るのかなぁ?
えっ、でもこんな薄いのに、音はならないよね?
不思議さが先行し、足を止めてジッと見ていたら、熱い視線に男の子が気づいて、
「何か用ですか?」
ヘッドホンを外しながら、怪訝そうに声をかけてきた。
「ご、ごめんなさい。邪魔するつもりは無かったんだけど・・・あのぉ・・・それって、音は出るの?」
「出ますけど・・・病院の方ですか?」
「はい、ここの事務員で藤里って言います。突然ごめんなさい。初めて見たから・・・こんなに薄いのに、音が出るの?」
近づいて、マジマジと見る私に、
「聞いてみます?」
男の子はヘッドホンを外して、私の耳に近づけてくれながら、鍵盤の上で指を動かした。
「ほんとだぁ・・・凄いね!音が出てる!」
無邪気に喜んでいると、その男の子がフッと笑った。
振り返れば、辛かった日々も、ずっと前のことのように思える。
あと10日もすれば、クリスマス。
ただ、院内では、溢れかえる受付のフロアが、診察が終わると静かになる光景は、毎日変わらない。
1階のコンビニに入ろうとした時、外が見える窓際の椅子に、スウェット姿で大学生くらいの男の子が座っていた。
その男の子は、少し体を揺らしながら、手を動かしている。
不思議に思って、近くに寄ると、膝の上にロールピアノを置いて、両手をふわりと柔らかく滑らせていた。
こんなのあるんだ・・・これって、本当に音が鳴るのかなぁ?
えっ、でもこんな薄いのに、音はならないよね?
不思議さが先行し、足を止めてジッと見ていたら、熱い視線に男の子が気づいて、
「何か用ですか?」
ヘッドホンを外しながら、怪訝そうに声をかけてきた。
「ご、ごめんなさい。邪魔するつもりは無かったんだけど・・・あのぉ・・・それって、音は出るの?」
「出ますけど・・・病院の方ですか?」
「はい、ここの事務員で藤里って言います。突然ごめんなさい。初めて見たから・・・こんなに薄いのに、音が出るの?」
近づいて、マジマジと見る私に、
「聞いてみます?」
男の子はヘッドホンを外して、私の耳に近づけてくれながら、鍵盤の上で指を動かした。
「ほんとだぁ・・・凄いね!音が出てる!」
無邪気に喜んでいると、その男の子がフッと笑った。