誓約付き!?期間限定の同居生活~不仲なはずの狼系ドクターは、義妹を寵愛する
今夜は、きっと白波が言っていた話だろうが、いくら白波院長を尊敬していても、この思いだけは引けない。

まぁ、冗談だと思って、真剣に受け止めずに、ここまではっきり言わなかった、俺が悪いんだが。
今、俺の心には・・・別の女性がいる。

食事中は、院長と晴海商事が入手したアメリカ製の医療機器について、話をしていた。

「理事長の父の代わりに、私が理事長になって、息子が院長になる日はそう遠くはない。是非、天真君とは息子と一緒に、白波グループを支えて欲しいと思っているんだ」
「それは光栄です。ただ、私が出来ることは、今後一層精進して、1人でも多くの患者さんを救うこと、それだけです」
「本当に君は、お父さんによく似てるよ」
「父に追い着くまでは、まだまだですが・・・」
「富城先生には、若いころから助けてもらっていたからね。君達の未来が想像出来るよ。ところで、天真君。曖昧な話だったが、娘との縁談の話を本気で考えて欲しくてね」
「そのお話ですが、お断りします」
「娘が嫌かね?医者に対して、一般の女性より理解しているよ。君の妻として相応しいと思うんだが」
「白波さんの問題ではありません。プライベートのことは、自分自身で決めます」
「君らしい答えだね。でも、決めつけずに、娘の話を聞いてくれないか?私はこれで失礼するよ」
院長は、2人の顔を交互に見た後、部屋を出て行った。
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