誓約付き!?期間限定の同居生活~不仲なはずの狼系ドクターは、義妹を寵愛する
【嫌味な狼系ドクターとの出会い】
初日は、院内の場所案内や入社手続き、決まりごとなどの説明を受け、緊張していたせいもあってか、あっという間に1日が過ぎていき・・・

家に帰って、近くのお店で自転車のパンク修理をし、2日目は、無事、予定通りに出勤して、管理課の仕事の説明を受けていた。

事務部門は、医事課と管理課に別れ、私が配属された管理課は、人事総務業務、経理業務や経営補助、病院特有の管理の業務を担う。
仕事の不安は勿論あるけど・・・
それよりも、人間関係のトラウマの方が大きい・・・

「藤里さん、早速だけど、取得手続きからお願い出来る?」
私の指導担当になった主任に、目の前に出されたのは、私の入社書類・・・
雇用関係で、『私しかダメなのよっ!』って、お局が囲っていた仕事・・・

「経験はありませんが、調べて作成します」
「もしかして、やったことないの?」
険しい言葉に、思わずビクッとした。
「・・・はい」
こんなことも知らないの?と、言われる覚悟をしていると、
「そうなのね?それなら、私が説明するわね!根本が分からないと、調べても難しいのよねぇ」
主任は私の横に座り、その様子を見た周りのスタッフ達が、手を止めて頬笑んでいた。

「そうそう、意味が分からないと、間違えちゃうから」
「僕だって、今でも悩みます」
「ここはね、皆で助け合って仕事を進めてるの。悩む時間も必要だけど、知っている人が、教えて、自分で調べて知識を深める。事務部長がね、そういう人だから、皆、そうしてるの」
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