誓約付き!?期間限定の同居生活~不仲なはずの狼系ドクターは、義妹を寵愛する
食事も終り、外に出ると、雲1つ無い空に、綺麗な月が見えた。
白波先生が太陽なら、天真先生は月。
白波先生は、出会ってからずっと笑顔で接してくれた。優しく対応してくれた。
天真先生は、凄く冷たくて、白波先生と逆だったら良かったのにって、思っていた。
でも・・・

天真先生の優しさは、闇夜を照らす月のように、そっと私に光を当ててくれる。
たまに雲に隠れて、真っ暗にして・・・
そうかと思ったら、優しくて、吸い込まれそうなくらい神秘的な笑顔を向けて・・・

「藤里さんどうしたの?料理美味しくなかった?」
「いえ、凄く美味しかったです!人気があるのが分かります」
「そう?それなら良かった・・・」
その言葉の後、急に白波先生が立ち止まって、どうしたんだろうと?と、振り向いた。

「白波先生?」
「あっ、いや・・・藤里さんに伝えたいことがあってね」
「はい・・・何でしょうか?」
「付き合っている人がいなかったら、僕と付き合わない?」
「えっ?」
「会ってから、藤里さんのこと、ずっと気になっていてね。いつからか、目で追うようになっていたんだ」
「あの・・・突然すぎて・・・」
「そうだよね、いきなりでごめんね。答えは慌てなくていいから」

付き合っている人はいないけど、好きな人は・・・

「あの、実は私・・・天真先生が」
「聞いたよ、天真に。義理の兄妹なんだってね。藤里さんに告白することを言ったら、好きにすればいいって、許可を貰ったよ」
「先生・・・そんなことを」
「一応、家族からは認めて貰ったよ・・・って、急には無理だよね。返事は急がないよ。もっと僕のことを知ってもらってからで」

天真先生の『好きにすればいい』って、言っている姿を想像すると、泣きそうになる。

当たり前過ぎる答えなのに・・・
『ダメだ』って、言うはずないのに・・・
ハッキリ突き放されたら・・・辛すぎる。
< 67 / 158 >

この作品をシェア

pagetop