誓約付き!?期間限定の同居生活~不仲なはずの狼系ドクターは、義妹を寵愛する
「美来」
背中から聞こえる先生の声・・・
振り向くと泣いちゃう・・・涙を流す姿を見せたく無い・・・

「もう少し・・・居てもいいんだぞ?」
白波さんと結婚するまでの間、先生と一緒に住むなんて、耐えられない。
もし、白波さんが先生に会いに、この家に来たら私・・・

一呼吸置いて、平気を装って、
「いえ、約束の期限ですから。それに、イライラしなくて、1人で静かに暮らせるから、先生、嬉しいでしょ?」
本心とは裏腹に、私は先生に投げかけた。

でも、先生からは、言葉が返ってこなかった。
「たまには、実家にも遊びに来て下さいね。兄として・・・」
それ以上は、声が震えそうで、言葉を出せない。

兄妹・・・どうして、兄妹なの・・・
好きになることすら、許されない関係じゃなければ・・・

「美来・・・こっち向いて」
「嫌です」

もう、これ以上は耐えれない。
先生が好き。そう言ってしまう・・・

「私、行きますね。お世話になりました」
先生の顔を見ずに、飛び出すように、部屋のドアを閉めた。
< 75 / 158 >

この作品をシェア

pagetop