誓約付き!?期間限定の同居生活~不仲なはずの狼系ドクターは、義妹を寵愛する
足取り重く歩き出した時、
「美来!」
後ろから名前を呼ばれて振り向くと、天真先生が息を切らして、立っている。
「天真先生・・・」
先生は黙って目の前に近づくと、私の背中と頭に手を添えて、自分の体に引き寄せた。

「あの・・・」
「行くな、美来」
先生の鼓動が・・・体に早く強く伝わる。
温かい・・・先生の体温・・・

「行かないでくれ・・・」
「でも・・・」
「俺は美来が好きだ。美来を他の男に渡したくない」

えっ・・・先生が私のことを?
先生の言葉に、ビックリしたのと同時に、涙が溢れてきた。
天真先生と両思い・・・
でも・・・

「先生には白波さんと婚約の話が・・・それに、チョコも受け取っていたじゃないですか」
「その話は、はっきりと断った。それと、チョコは俺の男友達が、白波と俺に毎年送ってくるものだ」
「じゃあ・・・先生の好きな人は」
「美来だけだ。美来は・・・好きな人と、もう両思いなのか?」

両思い・・・天真先生が好きって言ってくれてるなら・・・
「・・・どうも・・・そうみたいです」
「そうか・・・遅かったんだな・・・あれこれ考えず素直になって、もっと早く告白すれば良かった」
「あの・・・私の好きな人は・・・」
私を体から離した先生は、潤む目で私を見つめていた。
< 78 / 158 >

この作品をシェア

pagetop