誓約付き!?期間限定の同居生活~不仲なはずの狼系ドクターは、義妹を寵愛する
「教えてくれるか?美来が好きになった人・・・」
「先生です・・・」
「白波じゃないとすると・・・想像してなかったドクターか・・・」
「いえ、天真先生です」
「そうか・・・えっ?」
「お兄さんを好きになっちゃいけないって・・・でも抑え切れなくて・・・私、天真先生が好きです」
「美来・・・」

先生は、もう一度、私を強く抱きしめた。
「先生・・・でも、私達は兄妹で・・・」
「美来は、養子縁組をしていないから、法的に俺と結婚することも出来る。愛し合う事に、問題は無い」
「本当に?」
「あぁ、だから、大丈夫だ」
「どうして、お母さんは富城さんと再婚したのって・・・そんなことまで考えてしまう自分が嫌になっていて」
先生は、涙で濡れる頬を、そっと撫でてくれた。

「私・・・これからも天真先生を、好きでいていいですか?」
「そうだ」
「先生に触れて・・・好きって、言葉にしていいですか?」
「あぁ、いいんだよ」
「先生・・・好きです・・・大好きです」
「俺もだよ。大好きだ、美来」

優しく微笑む先生は、ドクターでも無く、兄でも無い、1人の男性として、私を見てくれている。
抱きつくと、先生はギュッと抱きしめた後、体を離して、2人は見つめ合った。
私の冷めきった頬を包み込んで、先生の顔が近づいてくる。

大好きな先生とのファーストキスに、ドキドキして目を閉じた時、
「さすがに・・・まずいな」
真剣な声に目を開けると、私をジッと見つめていた。

「さすがに親の承諾無しで、美来に手は出せない。今から一緒に実家に行くぞ」
「あっ!先生!」
私の手を握り、そのまま足早にマンションに戻り、車で実家へと向かった。
< 79 / 158 >

この作品をシェア

pagetop