誓約付き!?期間限定の同居生活~不仲なはずの狼系ドクターは、義妹を寵愛する
― 翌日 ―

幸い、松木さんが倒れたのは過労からだった。
結局そのまま入院して、予定を早めて、検査をすることになったらしい。
そうだ、お見舞いに行かないと・・・

「天真先生、松木さんて何号室ですか?」
「特別個室A号だ」
高級マンションのような間取りの特別個室に、10日間入院すると・・・に、200万近くかかる!
一瞬聞き間違いかと思った。
通称『特A』は、白波医院の最高級の病室・・・
入院する人は、大手企業の役員やシークレットで入院する人達で、一般の人が入院するには高すぎる。
そして、私達関係者でも立ち寄れない場所。

やっぱり、白波先生の親友だから、VIP対応なんだ。
行ってみたい ・・・
これは中に入れるチャンスかも。

「先生、今日仕事が終わったら、松木さんのお見舞いに行ってもいいですか?」
「あぁ、喜ぶよ。俺もそれくらいに顔を出すから。白波には話を通しておくよ」
「じゃあ、私、仕事に行きますね」
「また後でな」
夕方から出勤予定の先生は、寝室に入り、私は玄関のドアを閉めた。

仕事が終わり、天真先生が伝えてくれていたお陰で、すんなりと特別個室に入ることが出来た。
緊張しながら、扉を開けて中に入り、
「失礼します。藤里美来です」
挨拶すると、ベッドを上げて、優雅にくつろいでいる松木さんがこっちを向いた。
色白で男性女性どちらとも思える面持ちは、学生時代より、もっとミステリアな印象を受けた。
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