誓約付き!?期間限定の同居生活~不仲なはずの狼系ドクターは、義妹を寵愛する
「君が天真の彼女さんの美来ちゃんだね?お見舞いありがとう。プレゼント気に入ってくれた?」
「は、はい。ありがとうございます・・・でも、私には少し、過激といいますか・・・」
「それは、美来ちゃんじゃなく、天真に過激だったってことね。そうかぁ、あの冷静な天真が、理性を失うほど過激になるなんて」

はい、それはとても・・・とも言えず、答えに詰まり、顔が火照って次の言葉が出なかった。
「美来ちゃんって可愛いね。天真が惚れるだけあるわ。ねぇ、天真、この子貰っていい?久々に原石見つけたよ」
松木さんは、私から目線を外し、扉の方に向かって問いかけた。

「ダメに決まってるだろ?」
その声に振り向くと、天真先生と白波先生が入って来た。
「無理だよ、松木。僕だってフラれたんだぞ?」
「それはお気の毒だね。こっちにいる間に、美来ちゃんを僕好みの女にしようかなぁ」
「松木、ニューヨークに帰すぞ」
「ムキになって、らしくないね」

私の肩を抱き寄せる真剣な天真先生に、恥ずかしくて、俯いた。
「そんな可愛い顔するとゾクゾクする。まぁ、今は大人しくするしかないね」
不機嫌顔の天真先生とは対照的に、ニコニコ顔の松木さんは、患者さんであることを忘れるくらい、明るく振る舞っていた。

「検査結果が出たから、手術の説明をしようか。藤里さん、席を外してくれるかな?」
白波先生の言葉が合図のように、お見舞いの時間は終わった。
「はい、松木さん、失礼します」
「今度は1人で来てね」
天真先生に睨まれているのも気にせず、笑顔で手を振っていた。

扉を閉める前に、3人を見ると、松木さんが2人を信じているのが分かる。
どうか・・・松木さんの手術が成功して、3人の友情が、これからも続きますように。
< 94 / 158 >

この作品をシェア

pagetop