推しにおされて、すすむ恋
彼は学校に小さなパソコンを持って来ていて、今この時も編集を行っている。ステラの卒業話なのに、いつも通りなんて……。メンタルが強い。
「ステラが悩んでいるのは、なんとなく分かってた。仮ステラに入れ替わった時も分かったし、合宿も〝妹が来たな〟ってすぐ見抜いたぞ」
「あら、スゴイじゃない」
「同クラなめんな」
パンッと、エンターキーを押す。
編集に一区切りついたのか、ヤタカが顔を上げた。
「でもステラは俺に相談してこないし、唯一の相談相手はノアらしいし?ま、ノアが相手なら大丈夫だろうと踏んでだな。俺からは、あえて何も言わなかったんだ」
「でも、メンバーがコソコソしてたら心配じゃない?しかも、入れ替わってるのよ?」
戸惑うお姉ちゃんに、ヤタカは吊り上がった目を真っすぐ向ける。
「心配じゃない。
だって俺はリーダーで、メンバーを信じてるからな」
「っ!」
「やりたい事があるなら、やればいい。それでさっさと界隈で有名になっちまえ。出身はNeo‐Flashって言ってくれれば、それでチャラにしてやるよ」