仮面を被った私たち
「…………無理」
「意味分かんない………」
「分からなくていい
そのうち分かる日がくる」
「………最低」
「…………お前が生きてくれるならそれでいい
もう帰るぞ
死ぬ気ならこれ以上ここにはいれない」
そして車まで運ばれた
「……………寒くないか?」
「別に」
「そうか
寒くなったら言えよ」
そう言って車を出した
もうやだ……
何で生きてるんだろ
私の生きる意味って何?
今まではお父さんの為に生きて来た
お父さんは変わった
お母さんを失ってから
でも私を求めてくれた
ストレスを発散する場所として
それが私の生きる意味だった
コイツは私に何を求めているの?
抱きたいなら抱けばいいのに
全然そんな気配ないし、暴力も振るわない
むしろ優しい
それが私には気持ち悪くて感じてしまう
確かに星夜くんは優しかった
私の初恋の人でもあった
でもコイツは違う
昔とは全然違う
今のコイツを私は好きになれない
なのにどうしてコイツは……………
しばらく車に揺られているとある場所で止まった
そこは大きなお屋敷の前
「……降りるぞ」
「ここどこ?」
「…………俺の母親が住んでる家
父さんとは別居してるんだ
もともと政略結婚だったから俺達をある程度育てたらこの家に住み始めた」