ふたりが双子である理由
なんだろう、と気になって立ちあがり、覗いてみれば……。
メモ用紙ではなく、A4の紙を折りたたんでいただけ。
それはどこかなつかしくて、センチメンタルになってしまうような色合いと文字に彩られたチラシだった。
記憶の片隅から引っ張りだして……それが昔みんなで遊びにいった秋祭りの開催を告知するものだと気づいたのは、恭くんとまったく同じタイミング。
わたしたちは同時に顔を上げて涼くんを見た。
「最後までかっこつけるつもりなら、おまえに必要なのは時間だろ」
「……時間」
恭くんからぽつりと言葉が溢れ、視線がチラシに落ちる。
その目に宿しているのは、おそらく、始まりのあの日の光景──。