ふたりが双子である理由
刹 那 的


「……な、んで?」


精一杯しぼり出した困惑の言葉。
本当にわからなかった。


「もともと終わるまでって約束だったし」


わたしはてっきり、もうふりじゃないと思ってた。

恭くんが番組に出てるあいだ付き合っているふりをする、として始まったいびつな関係だったけれど、もうふりとかあてつけとか、そんな感情は一切なかった。


でも、涼くんは違ったってこと?


「もう、わたしに付き合うのが、嫌になった……とか?」


声が震えそうになるのを必死に抑えながら尋ねる。

心がぐちゃぐちゃで、怒りたいのか泣きたいのかわめきたいのか笑いたいのか、もうなにがなんだかわからなくて、惨めにならないよう必死だ。


すると涼くんは、わたしから目をそらすように視線を落とした。


「ていうか、俺がもうむり。やっぱ恭花とはわかりあえねんだわ。……おまえらを見るのが嫌んなって家を出たこと、思い出した」


涼くんのその言葉が、鋭いつららのように深くわたしの心を突き刺した。

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