「生きること」 続編
その日の夜、黒木さんが帰宅し、夜ご飯を食べながら敬ちゃんの話をした。
黒木さんは、敬ちゃんがあの時の記憶が蘇ったことに驚いていた。
「まさか、そんなことがあるなんて、、、。敬介さんのくる実さんへの気持ちが、それだけ強かったということかもしれませんね。」
黒木さんは、そう言うと「嫉妬しちゃいます。」と言った。
「大丈夫ですよ。わたしには、黒木さんしかいませんから。敬ちゃんは、友達です。」
「僕にも、くる実さんしか居ません。この世でたった一人、愛してる人です。」
わたしたちは、お互いに照れ笑いをすると、夜ご飯を食べすすめた。
次の日、わたしはこの日仕事が休みで、黒木さんを見送ったあと二度寝しようと、寝室へ向かった。
その時、電話が鳴ったのだ。
着信の相手は、岡部さんだった。
「はい、もしもし。」
「あ、くる実?朝早くから悪いね。実はさ、朝から大量に注文が入っちゃって、わたし一人じゃ捌ききれないんだよ。休みのところ、申し訳ないんだけど、手伝ってもらえないかなぁ?それが終わったら、すぐ帰っていいからさ!」
珍しく慌てた様子の岡部さん。
わたしは「わかりました。じゃあ、これから出勤しますね。」
そう言うと、わたしは急いで仕事へ向かう支度をした。
まさか、これがあんなことになんて知るよしもなかった――――