チャリパイ11~時をかける森永探偵事務所~

「…って事は、ここは
京都か?…ったくメルモさんまた間違えてるよ!京都じゃなくて、東京だっつぅ~のに!」


それ位の間違いならば、かわいいものだが、
シチロー達がこの場所から新幹線で事務所へと帰る事は、残念ながら叶えられそうに無い。



それにしても、さっきから町を歩く人々の、シチロー達を見る視線が痛い。


江戸時代の風景には、あまりにも似つかわしくない姿の4人は、周りの人間から物珍しそうな目で見られていた。


「なんかオイラ達、撮影の邪魔みたいだな…少し歩けば売店か何かあるだろ……ちょっとそこで、ジュースでも飲んでひと息つけよう」


「賛成~♪」



そんなシチローの提案を受け入れ、チャリパイは、あるはずもないジュースを求めてフラフラと歩き出した。


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