チャリパイ11~時をかける森永探偵事務所~

普段は見る事などない、珍しい建物や着物姿の人を興味深そうにキョロキョロと見回しながら歩く4人。


「いやあ~良く出来てるなぁ~♪まるでホントに江戸時代に居るみたいだ♪」



ホントに江戸時代に居るのである。





そんな、余所見をしながら歩いていたからだろう…


「アイテッ!」


子豚が、向かい側から歩いて来た1人の男とぶつかってしまった。


「ちょっとアンタ!
痛いじゃないのよ!どこ見て歩いてんの!」


「ひっ、ひえ!すいません!」


余所見をしていたくせに、子豚はぶつかった相手にいきなり怒鳴りつける。


男も男で、子豚の勢いに押されて怯えたように謝っていた。


丸顔で少し頼りなさそうな風貌の、そんな男に同情してシチローが間に入って子豚をなだめた。


「まぁ~まぁ~コブちゃん♪そんなに怒らなくたって…」



すると…



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