甘さなんかいらない
わかりやすすぎる柚果が、素直で可愛くない柚果が、俺には可愛くて仕方なくなった。
甘すぎる童顔も雑な仕草も面倒そうな話し方も。
俺に向ける冷めた目も、酔って涙目になって見上げてくる表情も。
全然俺のタイプじゃないくせに。客観的に見たら可愛いポイントなんてひとつもないのに、主観的に、めちゃくちゃ可愛く見えた。
──そんな風に思ったのは、遥乃以来だ。
処女は面倒だから嫌いだと思っていたのに、ウルトラスーパー処女のこいつを抱きたいなんて思ったのは、俺の中に居座り続けていた桃井遥乃をたった1日で羽山柚果が上書きしてしまったからなんじゃないかと、思う。