甘さなんかいらない
カシオレという女の武器ですと言わんばかりの甘い酒を投げ捨てて、頼んだのは一番搾り。
他の会ファ生に話しかけられても顔に似合わない最低限の愛想ない返事。
大学生特有の下品な話題にはあからさまに嫌な顔をして酒をどんどん追加していた。おそらくそこまで飲み慣れていないせいですぐに潰れて突っ伏す彼女が俺にだけこぼした本音。
きっと自分でも気づいていないような、柚果の本音。
「ゆずだって、知りたいもん」
「可愛くなくても、ゆずのこと見てほしい」