戦略的恋煩い
「優しく、して……んんっ」

「優しくしたら物足りないくせに」

「やっ、あぁ」


されるがまま、激しくまぐわう体。後ろから腰を押さえて突き上げられ、何度も押し寄せる強い快感の波にさらわれる。

律輝と体を重ねたのは何回目だろう。成り行きで始まった恋なんて底が知れてるのに、心身ともにこの人のモノになりたいと私の女の部分が叫んでいる。


「小夏、次会う時はちゃんと答え出して」


追い打ちをかけるようにうなじにキスをしながら責められる。同時に子宮口をこねくり回すように亀頭を擦り付けられ、下半身の力が抜けて繋がったままベッドに寝そべる。

甘い熱に判断力を溶かされ、私は言葉すら紡げずひたすら頷くことしかできなかった。


「言う、ちゃんと言うから、うごくの、だめ、っ」

「寝バック気持ちいい?俺もこの体位好き」

「きちゃ、やぁ、ッ、またイク……!」


 寝そべる私の体の横に手を着き、腰だけ振って的確に私の弱点を攻め続ける。よがって嬌声を上げ、何度も絶頂を迎えた。

 何度も「好き」と伝えられ、愛されている錯覚は嘘ではなかったのだと安堵してその日はとてもよく眠れた。
< 44 / 72 >

この作品をシェア

pagetop