熱の城
う~ん、そこまでしたらお節介のレベルかも? それに、直ぐに出るかも知れないし。
当たり前だけど、慣れてなくて、ぎこちない。なんせ初めての専属補佐、距離感がわからない……。
「……」
取り合えず余計なことはせず、深呼吸して掃除しよう。
と、息を吸った矢先…―――
「おはよう! 藤乃さん」
突然、直ぐ近くイヤ真上から、ハッキリと大きな、鈴木さんの声。
「ひゃあぁぁぁっ!!??」
あんまりイキナリだったから、ビクッとして、ワケのわからない声をフロア中に響かせてしまった。
「―――…えっ?」
真上で固まる鈴木さん。朝早くで人が少なくて助かった、けれど……。
大変だ、今いる人達に誤解されてしまう。
「すみませんでした! あの、誰もいないと思ってたから、急に近くで声がして驚いてしまって……」