熱の城
「……っ」
なんで、いつもお弁当だって、知ってるの!? 鈴木さん、あんまり会社には、いないはずなのに。
「全然大丈夫です! 夜に食べますから、それより鈴木主任こそ、お時間取っていただいてありがとうございます、こんなオシャレなお店、あまり来ないから嬉しいです」
なんだかわたし、鈴木主任にも、お店にも緊張し過ぎて、もうガチガチのようです。
「実はこの店、柴田に聞いたんだ」
ネタばれしちゃいましたと言う顔で、鈴木さんは歯を見せて言った。その笑顔が、意外にも可愛くて……。
「……っ」
ズルい、そんな顔も出来ちゃうんですね……。おかげで、ちょっとだけ気持ちが緩んでくれた。
「アイコ先輩に、ですか?」
「そう、女の子の好きそうな店、あんまりわからなくて」
意外だ、そう言うの押さえてそうなのに。