熱の城
彼のヒロキは同い年で、学部は違うけれど同じサークルで、学生の頃から付き合い始め今年で三年目だ。社会人になってから、お互い忙しく、夜デートと言う名のファミレスごはんが多くなった。
そして恒例の、会社の愚痴&噂話をだいだい30分は聞かされる。
「……」
いつもは、わたしも一緒になって同調したり、自分の会社の愚痴や面白話をしたりしてごはんを食べる。
だけど、今日のわたしは、そんな気分になれなかった。
「……」
『あんなイイ男が独身で、毎日目の前にいて、お世話出来ちゃう状況で、しかも相手からのご指名付き、彼なんて色あせて見えちゃうわよ? きっと!』
みるくの言葉が頭の中で、リフレインしていて困る。
そのせい? いや、まさか、ね?
ヘンなこと言うから、意識しちゃうじゃない。