熱の城

「―――…%、これで、営業力を底上げし、成約率を上げていく作戦です」


 営業会議にいると言うだけでもスゴいことなのに、さらにバックアップだなんて、緊張を通り越してもう、真っ白な状態だ。

 どうか、トチりませんように!

 専属補佐になると、こんな風に会議に出るって聞いてたけど、二年目のわたしに、こんな機会が巡ってくるとは正直思ってなかった。


「―――…以上になりますが、この件で質問はありませんか?」


 質疑応答に入ったので、誤操作を避けるため震える手をマウスから放し、なんとか緊張を取ろうとグ~パ~をデスクの下で繰り返した。

 ふと、まわりに目をやると、会議室には、役員の方だろうか? かなりご年配の方も数名いる。

 あぁ、文字大きくしておいてよかったな。



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