熱の城

「……そう、なんですか?」


 思わず顔を撫でてしまいながら、鈴木さんを見上げると、いつもと違う、やわらかい笑顔でこちらを見ていた。

 それは、ドキンッと、心臓が跳ねるほど優しげで……。

 ナニ!? 今の笑顔、威力あり過ぎだから。

 胸のドキドキが収まらないし、お酒のせいかなんだか熱い……。


「……っ」


 あわててうつ向いたけれど。何も言わずにこちらを観察しているような鈴木さん。

 沈黙が気まずい。どんどん顔が熱くなってるし。な、何か話さなくちゃ。


「……」


 どうしよう、タイガーメモ良く見てくればよかった。こんな時に彼と何を話せばいいのかわからない。

 鈴木主任と仕事以外の接点、何かなかったかな?

 う~……。 あっ!

 そう言えば、みるくから聞いてくれって言われた事があったっけ。



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