熱の城

♜ 残り火




「―――…い? ……芽依?」


 あれ?

 目の前で、みるくが手を振っている。

 それに答えるように、笑って手を振ってみたら、肩をガシッとつかまれて思いっきり揺さぶられた。


「芽依? どうしちゃったのよ、今日は!」


 えっ?

 我に返ると、いつもお弁当を食べる、会社の休憩室のテーブルだった。


「……あ、れ? もうお昼、だったっけ?」


 午前中の記憶、全然ないよ……。わたし、仕事ちゃんとしてた?


「芽依大丈夫!? イジメられてたりするの? 相談のるよ?」

「……いじめ?」


 みるくの顔が、今までにないくらい真面目だったから、本当にヤバいのがわかった。


「ありがとう、みるく、全然イジメられてなんかないよ? ずっと会議で忙しかったから、疲れがでちゃったのかも……」

「やっぱり、タイガーの仕事ハードなんだ!?」


 っ!!??



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