熱の城
『おはよう藤乃 今日から仙台に出張だから先に出ます 告白の返事は、急いでないので、ゆっくり考えてください じゃあ、遅刻しないように』
ゆっくり考えてください、だなんて……。
今も、身体に残っている、昨日のタイガーの熱。その残り火が熱いまま、わたしの身体を焦がし続ける。
「……っ」
あんな風に抱いておいて、ま、まともに考えられるワケないじゃない!
「―――…それより芽依さぁ、一応彼に控えてもらった方がイイよ?」
「えっ?」
言いにくそうに、内緒話をするように声をひそめて、みるくは、わたしの顔に近づいて口を開く。
「彼? ……な、何が?」
「ここ? 隠した方がイイよ?」
と、みるくは自分の首元あたりを指でトントンと、分かりやすく叩いてくれた。