熱の城

「何が何だかわからなくなって、なのに、声が聴きたくて……、聴いたら会いたくなって、会ったら、おさまると思ったのに、全然で……」


 もう、グチャグチャだ、自分で何を言ってるのかも、わからない。


 これじゃあ、まるで…―――


「……っ」


 ただ、目の前にいる鈴木さんが、静かに笑っているのがくやしくて、苦しくて……。もう、ズルくて。


「鈴木さん、全然普通だし、わたし、どうすれば元に戻るのかわからなくて……、お願いです、助けて下さい」


 身体中が熱い、この熱を冷ますすべを知らない。どうすれば、元の自分に戻れるの? タイガーの残した痕が、ジリジリとわたしを焦がし続けて苦しくて、上手くしゃべれない……。


「―――…それは、愛の告白か?」


 嬉しそうに笑うタイガーの顔が、キラキラとして、見えた。


「……っ、怒ってるんです!!」



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