熱の城

「藤乃、それじゃあ俺には、最大級の告白にしか、聞こえないけど?」


 !!??

 触れていた、彼の大きな手が、クンッ、と強くわたしを引き寄せて抱きしめる。


「……っ、鈴木さん!?」


 やだ……、これ以上近づいたら心臓がもたない。


「冷静じゃないよ? 藤乃」

「!?」


 耳元で、低く艶のある鈴木さんの声が響く。


「冷静だったら、こんな会社の真ん前で、女の子抱きしめてるワケない、俺はこれでもトップの営業だぞ?」


 あっ……。

 そうだった、今、会社の真ん前の道路。誰かに見られたら大変だ。離れなきゃ。


「ごめんなさ……っ」


 言い終わる前にタイガーが、わたしを抱きしめる腕に、ギュッと力が入れた。

 あっ。

 彼の大きな胸の中、聞こえる鼓動の速さが、想像したよりも速くて……。

 それが、とても嬉しくて。


 こんなの、まるで…―――


「……っ」


 もう、言い訳出来ない、よ……。



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