神殺しのクロノスタシス〜外伝集〜
…嘘だろ。このタイミングで?
「ふわぁ〜…。何だか、凄く長い夢を見てたたような気がする…」
ベリクリーデは全裸のまま、大きなあくびをした。
…お前、自分が今、裸だってことに気づいてるか?
「…でも、夢の中でね、ジュリスにいっぱい抱っこされてた気がするの」
「…」
「ジュリスの腕の中…すっごくあったかかった。私、ちっとも怖くなかったよ」
「…」
「えへへ。何だか照れ臭いね」
上機嫌に微笑むベリクリーデ。
…なぁ。
俺、なんか悪いことでもした?
「…ほらぁぁぁ!やっぱりヤッてんじゃねぇか!」
すかさず、キュレムが俺の背中をげしっ、と飛び蹴り。
いってぇ。
「違うっつーの!俺は何も…!」
「ジュリスさん、潔く認めましょう。見苦しいですよ」
ルイーシュまで。
「俺はただっ…ベリクリーデに、添い寝してやってただけで…!」
「うわぁ…。この期に及んで言い訳してる。…最低ですね」
「まったくだ。勤務時間中に、まったくけしからん奴だ!」
だから、違うって何度も…!
「ジュリスはベリクリーデとお楽しみらしいから、今日の会議はサボるらしい、ってシュニィに伝えといてやるよ。クビになってしまえ!」
「ちょ、まっ…!」
キュレムは、捨て台詞のようにそう言って。
ばたん!と勢いよく扉を閉めて、出ていってしまった。
…。
…残された、俺とベリクリーデ(全裸)とルイーシュ。
しばしの沈黙の後、ルイーシュがくるりと振り向いた。
「ジュリスさん」
「…何だよ」
「お子さんは、女の子でよろしくお願いしますね」
ふざけんな。そんな予定はねーよ。
「それじゃ、賢者タイムが終わったら、服を着て会議室に来てくださいね」
と言って、ルイーシュが部屋を出ていった。
誰が賢者タイムだ。
…。
…で、残された俺とベリクリーデ(全裸)。
「…?」
きょとん、と首を傾げているベリクリーデ。
…お前のせいでエラい目に遭ったよ、俺は。
だけど、ベリクリーデを責めてもどうにもならないし。
…元に戻って良かった。
「…とりあえず、ベリクリーデ」
「なぁに?」
「今後絶対、道端になってるキノコを食べるな。絶対だ」
俺との大事な、大事な約束だからな。
END
「ふわぁ〜…。何だか、凄く長い夢を見てたたような気がする…」
ベリクリーデは全裸のまま、大きなあくびをした。
…お前、自分が今、裸だってことに気づいてるか?
「…でも、夢の中でね、ジュリスにいっぱい抱っこされてた気がするの」
「…」
「ジュリスの腕の中…すっごくあったかかった。私、ちっとも怖くなかったよ」
「…」
「えへへ。何だか照れ臭いね」
上機嫌に微笑むベリクリーデ。
…なぁ。
俺、なんか悪いことでもした?
「…ほらぁぁぁ!やっぱりヤッてんじゃねぇか!」
すかさず、キュレムが俺の背中をげしっ、と飛び蹴り。
いってぇ。
「違うっつーの!俺は何も…!」
「ジュリスさん、潔く認めましょう。見苦しいですよ」
ルイーシュまで。
「俺はただっ…ベリクリーデに、添い寝してやってただけで…!」
「うわぁ…。この期に及んで言い訳してる。…最低ですね」
「まったくだ。勤務時間中に、まったくけしからん奴だ!」
だから、違うって何度も…!
「ジュリスはベリクリーデとお楽しみらしいから、今日の会議はサボるらしい、ってシュニィに伝えといてやるよ。クビになってしまえ!」
「ちょ、まっ…!」
キュレムは、捨て台詞のようにそう言って。
ばたん!と勢いよく扉を閉めて、出ていってしまった。
…。
…残された、俺とベリクリーデ(全裸)とルイーシュ。
しばしの沈黙の後、ルイーシュがくるりと振り向いた。
「ジュリスさん」
「…何だよ」
「お子さんは、女の子でよろしくお願いしますね」
ふざけんな。そんな予定はねーよ。
「それじゃ、賢者タイムが終わったら、服を着て会議室に来てくださいね」
と言って、ルイーシュが部屋を出ていった。
誰が賢者タイムだ。
…。
…で、残された俺とベリクリーデ(全裸)。
「…?」
きょとん、と首を傾げているベリクリーデ。
…お前のせいでエラい目に遭ったよ、俺は。
だけど、ベリクリーデを責めてもどうにもならないし。
…元に戻って良かった。
「…とりあえず、ベリクリーデ」
「なぁに?」
「今後絶対、道端になってるキノコを食べるな。絶対だ」
俺との大事な、大事な約束だからな。
END