空飛ぶ海上保安官は、海が苦手な彼女を優しい愛で包み込む
「だから、志願して潜水士になったんです。今はその中でも、海難救助のエキスパートである機動救難士になることができました。俺は、海の中で救助を待つ人がいたら誰であろうと駆けつけるし、命があるなら必ず助ける。潜水士になった時に、そう強く誓いました。――そしてそれが、今もずっと、俺の使命なんです」
彼は言いながら感慨深そうに海を眺めていたが、言い終わるとこちらを向く。
「それに、俺もあなたに助けられてますから」
「え?」
じっと彼の顔を見る。彼は、優しい眼差しを私に向けていた。
「あの日助けたあなたが、前を向いてくれた。海が苦手なのを克服しようと頑張ってる。それだけで、俺にはご褒美みたいなものです。あなたが、今を笑顔で生きていてくれることが、この上なく嬉しいんです」
彼の口から告げられたのは、私を全部、丸ごと肯定するような言葉。
頑張ってきて、良かった。色々なことに耐えてきて、良かった。
彼の言葉は海上保安官としてのものかもしれないけれど、それでも私の中には熱いものが込み上げた。
彼は言いながら感慨深そうに海を眺めていたが、言い終わるとこちらを向く。
「それに、俺もあなたに助けられてますから」
「え?」
じっと彼の顔を見る。彼は、優しい眼差しを私に向けていた。
「あの日助けたあなたが、前を向いてくれた。海が苦手なのを克服しようと頑張ってる。それだけで、俺にはご褒美みたいなものです。あなたが、今を笑顔で生きていてくれることが、この上なく嬉しいんです」
彼の口から告げられたのは、私を全部、丸ごと肯定するような言葉。
頑張ってきて、良かった。色々なことに耐えてきて、良かった。
彼の言葉は海上保安官としてのものかもしれないけれど、それでも私の中には熱いものが込み上げた。