空飛ぶ海上保安官は、海が苦手な彼女を優しい愛で包み込む
3 彼の想いと私の決意
凌守さんの胸で大泣きをしてしまった後、彼は私を家まで送ると申し出てくれた。断っても押し切られてしまい、今、私は自宅までの道を彼と歩いている。
麗波と会わないようにと、凌守さんは海辺の商業施設から少し離れた道を歩いてくれた。
「先ほどは、すみませんでした」
歩きながら、私は口を開いた。
「あんな子どもみたいな大泣き、お恥ずかしい」
きっと今、私のまぶたは真っ赤に泣き腫らしているはずだ。先ほどから、顔を上げることもできない。
「気にしないでください。それに、あの涙は今まで、海花さんが頑張ってきた証だと俺は思いました。だから、恥ずかしいことじゃないですよ」
そんなことを言われては、また涙が溢れてしまいそうだ。
その時、向かいからやってきた学生カップルが楽しそうに横を通り過ぎて行った。それで、私は思い出し、慌てて話題を変えた。
麗波と会わないようにと、凌守さんは海辺の商業施設から少し離れた道を歩いてくれた。
「先ほどは、すみませんでした」
歩きながら、私は口を開いた。
「あんな子どもみたいな大泣き、お恥ずかしい」
きっと今、私のまぶたは真っ赤に泣き腫らしているはずだ。先ほどから、顔を上げることもできない。
「気にしないでください。それに、あの涙は今まで、海花さんが頑張ってきた証だと俺は思いました。だから、恥ずかしいことじゃないですよ」
そんなことを言われては、また涙が溢れてしまいそうだ。
その時、向かいからやってきた学生カップルが楽しそうに横を通り過ぎて行った。それで、私は思い出し、慌てて話題を変えた。