空飛ぶ海上保安官は、海が苦手な彼女を優しい愛で包み込む
やがて麗波が隊員にしっかりと抱かれ、吊り上げられてゆくと、不意に与流が凌守に凭れかかってきた。
振り向くと、彼は真っ青な唇で、体をガタガタと震わせていた。
「もう無理だ。俺なんて生きていたって意味がないし、このまま――」
「バカを言うな!」
凌守は怒鳴った。
「『生きていたって意味がない』なんてこと、あり得ない。お前は未来を生きるんだ!」
凌守の脳裏には、八年前のことが浮かんでいた。
あの日、死んでしまえばいいと言った海花に何と声をかけていいか分からず、生きる責任を押し付けるような言葉を口走って逃げた。
しかし、それを海花はプラスに解釈し、前を向いて生きていてくれた。それに酷く安堵し、何度も自信と勇気をもらった今、凌守は胸を張って言える。
なくなっていい命など、ひとつもない。
振り向くと、彼は真っ青な唇で、体をガタガタと震わせていた。
「もう無理だ。俺なんて生きていたって意味がないし、このまま――」
「バカを言うな!」
凌守は怒鳴った。
「『生きていたって意味がない』なんてこと、あり得ない。お前は未来を生きるんだ!」
凌守の脳裏には、八年前のことが浮かんでいた。
あの日、死んでしまえばいいと言った海花に何と声をかけていいか分からず、生きる責任を押し付けるような言葉を口走って逃げた。
しかし、それを海花はプラスに解釈し、前を向いて生きていてくれた。それに酷く安堵し、何度も自信と勇気をもらった今、凌守は胸を張って言える。
なくなっていい命など、ひとつもない。