尚美~最後のレディース
「ありがとうございましたー」
下へ降りると、宅配便のお兄さんが帽子を取りながらそう言ってドアを閉め、
真弓が玄関先に置いたダンボールのテープを、その場でビリビリと破いていた。
「カッケー!!」
ダンボールから取り出し、真弓が両手で高々と上げた、紫色の無地の特攻服。
大きなダンボールには、この日に合わせて注文していた2人分の特攻服や、
ベルトや足袋、それに特攻服に貼り付ける菊紋のワッペンなどの小物が、ギッシリと詰まっていた。