尚美~最後のレディース
「母ちゃーん、見て見てー」
服の上から特攻服を羽織り、台所に居る母親を呼びつける真弓。
「あら、可愛い。
タケノコ族みたいね」
「今日から親不孝者になるんで宜しく」
「あんたは前からでしょ」
自分の親に特攻服を見せびらかす真弓にクスッと笑い、私もダンボールの中から自分の特攻服を手に取った。
「あら、尚美ちゃんも作業服買ったの?」
「あ、はい」
「母ちゃん、作業服じゃなくて特攻服。
レディースやんの、ウチら」
「レディース?」
「暴走族の女版」
「あらやだ、
悪い事しちゃダメよ」
「いや、それ難しいから。
特に道路交通法とか」