尚美~最後のレディース
「組織ってのはさ、
下の奴らが力に守られる分、上の奴らが良い目を見る為に在る物だと思わねえか?」
七海さんはニヤニヤと笑いながらそう言い、私達は後ろで手を組んだまま、黙って聞いた。
「たかがレディースだけどよ、それでも一つの組織には変わりねえ。
お前らは紫の特服を羽織った瞬間から、私の力に守られる事になる。
そうだろ?」
「……。」
私と真弓は、無言で頷いた。
「…それを踏まえた上で、
お前らは私と杯を交わす。
文句はねえな?」
何か、少し引っかかる感じの言葉だったが、
今更やっぱり入りませんと言う訳にもいかない為、私達は顔を見合わせ、声を揃えて返事をした。
「はい」
七海さんはクスッと笑い、テーブルの上の日本酒の蓋を開け、2つの杯に酒を注いだ。