桐田家のヒミツゴト~秘密の契約結婚からはじまる恋~
正しいかどうかなんて、どうでも良かった。 私は救われたんだ。
「柊と朝士は風呂な。汚れ落としてこい」
初めて会ったあの日。どん底だった私に、智夜さんと茉昼ちゃんの2人が手を差し伸べてくれた。
「えー、お風呂でまた水遊びとか始めないでよ?」
私の気持ちを受け止めてくれた。 契約だなんて唐突な提案だったけれど、そのおかげで私は、大切な居場所まで与えてもらった。
「よーし、柊、行くか」
「あしゃー!」
柊くんも、朝士くんも。
もう、私にとって大切な家族なんだ──。