華の咲きかた
時々、京介がこっちを見ている様な気配を感じた。
でもそれは多分、私に向けられた視線ではなく、
隣に居る優香を見ているのだと考え、なるべく意識しない様にしていた。
「あれ?
ビールもうねえじゃん。
焼酎ばっか残ってるし…」
30分後、ゲームが終わると兄貴が言った。
「あ、達也さん焼酎嫌いなんですよね。
俺、買って来ますよ」
そう言って立ち上がる京介。
「あ〜、いいよ。
美咲に行かせるから」
「ええ…
私、連続で一気したからフラフラなんだけど…」
「なにダセーこと言ってんだよ。
ほら、お釣り全部やるから買ってこいよ」
兄貴はそう言い、一万円札を私の頭の上にポンっと乗せた。
「わーお、兄貴リッチだね。
優香、付き合ってよ」
「はい」
ゲームで負けすぎた私は、酔っ払ってフラフラになりながら、優香を自転車の後ろに乗せた。