華の咲きかた








街中へ出る頃には例年通り100台を超える大集団となり、


私達はその集団の最後尾をゆっくりと走っていた。









「美咲」




「はい?」








マドカさんが横に並んだ。








「しっかり目に焼き付けとけよ、来年も最後尾とは限らないからさ」



「あ…はい」









地平線を見る様に、

ぼんやりと出来る限り遠くを見た。









道路を長方形のクリスマスケーキに例えるなら、私達は少し騒がしいキャンドル。








この景色を一番の特等席で見る警察の人達は、きっと、真面目だから理解出来ないんだろうな、



この景色がどれだけ綺麗なのかなんて。










少し、同情しちゃう。










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