華の咲きかた
「美咲も着たいなら、一昨年買ったやつ出すわよ」
台所で洗い物をしてた母親が言った。
「…いいよ私は。
振袖ってガラでもないし」
「ええ〜、着なよ先輩。
見てみたいな〜俺」
優香は頷いて笑っているけど、今のはセーフなのかな。
彼氏が居た事なんて一度も無いし、その辺はよく分からない。
「先輩、初詣は綾先輩と行くんですか?」
「いや、あいつ多分、夜まで起きないだろうから行かないと思うよ」
「え、行かないんですか?
ダメですよ、ちゃんとお参りしないと。
一緒に行きましょう」
「さっき京介と行って来たんでしょ?」
「行きましたけど、先輩とも一緒に行きたいですし」
優香に誘われた私は、近所の小さな神社に歩いて行く事となった。