華の咲きかた
「あ、居た」
京介の視線の先には噴水の所で座り込む先輩達の姿があり、私達は近寄った。
「こんばんはー。
先輩らも来てたんすね」
私達が近寄って京介が声をかけると、先輩達はクスクス笑っていた。
「あーあ、せっかく静かだったのに騒がしいお子様達が来ちまったよ」
夏美さんはそう言って笑いながら、吸っていたタバコを中指で弾いた。
「先輩達もここで飲んでたんすか?」
京介が真也さんに言った。
「今日、暑かったからな。
いつもより早いけど勝手に足がここに向いたんだよ」
兄貴達の代のこの5人は、
飽きもせず、中学の時からずっと、いつも一緒につるんでいて、
毎年、夏になるとこの公園に来ていた。
私が中1とか中2の頃は、
綾と毎日この5人がたむろする校舎の裏を覗き見ては、
よくマドカさんの写真を隠し撮りしたりなんかした。
あの頃と変わらない先輩達の雰囲気は、
なんだか見てて心地良い。