華の咲きかた
「…まじかよ。
フォアのパーツ集めるのに、一体いくらかかると思ってんだよあいつ…」
「あははは。
ぼったくっていいよ。
高ければ高い程、頑張ってバイト続けそうだし」
フォアのタンクには、ご予約、綾様。と、
汚い字でマジックで書かれていて、
文末はハートマークで締められていた。
不真面目だった綾はこの日以来、どんなに眠い日でも、どんなに二日酔いが酷い日でも真面目にバイトへ行く様になり、
ダメ人間を変える程の力を秘めていた女の一目惚れに、私は感動した。