華の咲きかた







「…まじかよ。

フォアのパーツ集めるのに、一体いくらかかると思ってんだよあいつ…」



「あははは。

ぼったくっていいよ。


高ければ高い程、頑張ってバイト続けそうだし」








フォアのタンクには、ご予約、綾様。と、

汚い字でマジックで書かれていて、

文末はハートマークで締められていた。







不真面目だった綾はこの日以来、どんなに眠い日でも、どんなに二日酔いが酷い日でも真面目にバイトへ行く様になり、


ダメ人間を変える程の力を秘めていた女の一目惚れに、私は感動した。








< 93 / 270 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop