90'sシリーズ/外伝
この辺りに居るガキの女は私だけ。
あの夜は内心、ドキドキしながらこの地に入ったが、意外にも簡単に溶け込む事が出来た。
「ほらよ、ブラッドにお祈りしてから飲みな」
このグループのリーダー、マックス。
最初に声をかけたくれた南米アメリカ人で、私達の中で一番の年長者にあたる17才。
『どこから盗ってきたの?』
「路駐してたトラックの荷台」
ブラッドは私より2つ年上で、フリースローを勝負していた同じく白人のイアンと同い年。
「なあマックス、そろそろ俺にもドラッグの仕事やらせてくれよ」
「お前にはまだ早いよ、ブラッド」
「どうしてだよ、盗みならマックスより手際良くやる自信あるぜ」
「俺ならトラックごと盗んだ。そこの違いだよ」
「…マニュアルだったんだよ、あのトラック」